ビジネス・ロジック・ストラクチャー
合計9つのモジュールをロジカルに組み上げる独自の構築手法「ビジネス・ロジック・ストラクチャー(Business Logic Structure、略:BLS)」を開発。事実とロジックを積み上げ「売れる構造」 を言語化します。

ビジネス・ロジック・ストラクチャーは、コンサルティングやWebマーケティング支援、Web制作、研修・教育、フリーランス(デザイナー・コピーライター・マーケター等)といった、価値が見えづらいBtoB系の無形商材と特に相性が良いです。
- なぜ必要かが分かりづらい
- どんな便益があるか理解できない
- プロセスが見えづらい
といった問題を、ビジネス・ロジック・ストラクチャーは解決します。9つのモジュールに沿って情報を組み立てることで、顧客視点の課題解決ストーリー(ビジネス・ロジック)が形成され、商品・サービスの価値が見える化され、競合と比較されても選ばれやすくなります。
9つのモジュールの詳細
以下は、ビジネス・ロジック・ストラクチャーを構成する9つのモジュールです。
| モジュール | 役割 | 見込み客の状態変化 |
|---|---|---|
| 市場に対する知見 Insights | 市場・業界で起きている問題を定義する | それは確かに問題だと気づく |
| 既存解決策の限界 Conventional Limit | なぜ既存の選択肢では解決できないかを示す | 今の選択肢では解決できないと悟る |
| 解決原理 Core Logic | 根本的に異なるユニーク・メカニズムを提示する | 新しいアプローチがあるのかと興味を持つ |
| 独自の命名 Unique Naming | 解決原理に固有名称を与える | 概念が記憶に定着し、権威性を感じる |
| 商品価値 Core Benefit | 見込み客にもたらす便益を最大3つに絞る | 導入後の変化をリアルに想像できる |
| 再現性 Systemized Process | 体系化されたプロセスであることを示す | 本当に成果が出るのかの疑念が消える |
| 実証 Proof of Results | ロジックを事実・データで裏づける | 客観的事実で確信に変わる |
| 競争優位性 Unfair Advantage | なぜ競合には真似できないかを説明する | ここしかないという必然性を感じる |
| 摩擦解除 Friction Removal | 「買わない理由」 を一つずつ潰す | 行動のハードルが取り除かれる |
それぞれのモジュールについて、詳細を解説します。
1. 市場に対する知見(Insights)
いま市場や業界で起きている問題は何か? をまず定義します。問題を売り込むことで、それを解決できる商品・サービスの知覚価値が上がるため、重要な工程です。ポイントは、単に問題を列挙するのではなく、知見(Insights = インサイト)を提示することです。
例えば、
こんなお悩みありませんか?
- Webサイトの反応が良くない
- LPを作ってもコンバージョンしない
- 問い合わせがあっても商談に繋がらない
これは単なる問題の列挙です。知見ではありません。見込み客は「そうそう」 と共感はするかもしれませんが、「え、そうなのか?」 という驚きには至らない。
知見とは、自社ならではの、市場に対する見解です。例えば、
多くのWebサイトやLPには、「なぜあなたのサービスが、顧客の課題を解決できるのか」 を支える論理——ビジネス・ロジックが欠如している。顧客視点の課題解決ストーリーであるビジネス・ロジックが言語化されていないことが、価値が伝わらない根本原因である。
これが知見です。
問題の列挙は、特別な知見が必要ないため、競合他社でも挙げることができます。差別化された提言にならないのです。だからこそ、「こんなお悩みありませんか?」 というテンプレではなく、市場に対する知見から始めることをおすすめします。記述テンプレとしては、以下が汎用的に使えます。
市場で起きている〇〇〇〇〇〇や〇〇〇〇〇〇といった問題。その根本原因は〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇である。
問題を取り上げるだけでなく、その根本原因まで踏み込んで提示する。それで初めて知見として機能します。
2. 既存解決策の限界(Conventional Limit)
競合他社や現状維持といった今ある選択肢では、問題を解決できない理由を示すモジュールです。既存解決策の構造的欠陥の指摘により、見込み客は「今のやり方を続けても解決しない」 と理解し、新しいアプローチを求める心理状態になります。
以下は、既存解決策の限界の記述例です。
- 特徴・機能の羅列:「なぜそれが必要なのか」のロジックがなく、人を動かせない
- 雰囲気だけの情緒コピー:事業の強みを何も伝えない。再現性もない
- 扇動的な煽りコピー:一過性の反応は得られても、事業の成長基盤にはならない
→ 共通して欠けているのは、顧客視点の課題解決ストーリー、ビジネス・ロジックである
なお、ビジネス・ロジック・ストラクチャーの各項目は、このような箇条書きベースで構いません。原稿作成のフレームワークではなく、あくまで、ビジネス・ロジックを構造化・言語化するための情報を集めることが目的だからです。
3. 解決原理(Core Logic)
問題を表層ではなく根底から解消するための、従来とは異なる新しい解決原理(ユニーク・メカニズム)を提示します。
以下は、解決原理の記述例です。
書き手のセンスや感覚に依存する執筆プロセスを排除し、体系化されたリサーチとロジック設計によって、顧客視点の課題解決ストーリーであるビジネス・ロジックを組み上げる。
モジュール1「市場に対する知見」 、モジュール2「既存解決策の限界」 を踏まえたうえで、モジュール3「解決原理」 で、これまでとは異なる解決原理を提示することで、見込み客の中に新しい基準が形成されます。つまり、「〇〇〇を解決するには、〇〇〇〇〇〇が必要だ」 という意思決定の基準です。
見込み客の意思決定の基準、評価軸を、自社優位に書き換えることが、モジュール3「解決原理」 の本質です。
4. 独自の命名(Unique Naming)
提示した解決原理(ユニーク・メカニズム)に対して、固有名称を与えて、知的な権威付けと記憶定着を図ります。
独自手法のネーミングは、海外(特に英語圏)では盛んに行われている手法です。Conversion Copywriting(Joanna Wiebe)、StoryBrand / BrandScript(Donald Miller)、Blue Ocean Strategy(W・チャン・キム)など。概念に名前をつけた瞬間に、その人が「その概念の発明者」 として認識される。名前がつくことで概念がパッケージ化されて広まりやすくなり、広まるほど発明者の権威が高まる、という好循環が生まれる。
日本では先鋭的な事業者(例えばベイジのCCPCCと呼ばれる戦略フレームワーク等)が一部、このような戦略を採っていますが、全体的には浸透しておらず、「なんとなく良さそうなことを言っている」 で止まってしまうケースが多い気がします。
解決原理に名前がなければ、見込み客の記憶には残りません。固有の名称を与えることで、概念として記憶に定着し、「あの手法」 ではなく、例えば「ビジネス・ロジック・ストラクチャー」 として認識されるようになります。
コアメソッド:ビジネス・ロジック・ストラクチャー(Business Logic Structure、略:BLS)
BLSを核に据えたコピーライティング手法:工学型コピーライティング™(Engineered Copywriting)
このような独自の命名があることで、他のコピーライティング・サービスとの明確な差別化が生まれます。「なんとなく丁寧そう」 ではなく、「BLSというメソッドで設計している」 という具体性が、知的な権威付けになるのです。
5. 商品価値(Core Benefit)
商品・サービスが見込み客にもたらす便益を、最大3つに絞って提示します。機能の羅列ではなく、課題解決のストーリーで記述することがポイントです。導入後にビジネスがどう変わるかが、見込み客に伝わりやすくなります。
以下は、商品価値の記述例です。
体系化されたリサーチ手法:
感性やひらめきに依存するプロセスを排除しているため、品質がコピーライターの主観や経験値に左右されない。コピー制作がギャンブルではなく、再現可能な設計行為に変わる
独自の構築手法BLS:
顧客視点の課題解決ストーリーであるビジネス・ロジックを軸にしたコピーを構築することで、ビジネスの価値は明瞭になり、ポジショニングは研ぎ澄まされ、価格ではなく価値で選ばれるようになる
言語インフラ(OS)の構築:
構造化したビジネス・ロジックや、リサーチ・分析フェーズの納品物は、Webサイト・営業資料・提案書・ブログ・SNSと、媒体を問わず何度でも転用できる。コピーが使い捨ての制作物から、事業の資産に変わる
商品価値は、最大3つに絞ることを推奨します。多すぎると見込み客の記憶に残らず、優先度も伝わらないからです。
6. 再現性(Systemized Process)
成果が担当者の経験や勘といった属人的なものではなく、体系化されたプロセスによって生まれることを示します。プロセスの属人性や不透明性を徹底的に打ち消すことが重要です。
以下は、再現性の記述例です。
- 9つのモジュールに沿って事実とロジックを積み上げるBLS
- 体系化されたリサーチ手法と独自開発の分析フレームワーク群
- リサーチから執筆、ワイヤーフレーム作成まで、プロセスが標準化された一気通貫の制作フロー
なお、ここでの再現性とは、成果が100%担保されるという意味ではありません(そんなことは不可能です)。あくまで、プロセスが体系化されていて、属人性を排した標準化された業務フローが存在する、ということを示せれば十分です。以下はその一例です。
- 制作・提供フローが工程単位で明文化されている
- 各工程に担当者・期間・成果物が紐づいている
- チェックリストやマイルストーンが存在する
- 独自のフレームワークや分析手法が定義・命名されている
- 標準化されたテンプレートやシートを使って作業している
- 使用するツールや手順が事前に開示されている
- 納品物の形式・フォーマットが事前に定義されている
- ヒアリング項目が標準化されている
- マニュアル・ドキュメントが整備されている
- 担当者が変わっても品質が変わらない構造になっている
7. 実証(Proof of Results)
これまで積み上げたロジックを、数値データや実績、顧客の声などの事実で裏付けます。客観的な事実によって、見込み客の抱く「理屈はわかった。けど、本当なのか?」 という疑念を打ち消すことが目的です。
実証の素材には、以下のようなものが使えます。
- 支援実績数・クライアント数・稼働年数
- 対応した業種・業界の幅
- リピート率・継続率
- お客様の声
- 推薦文・推薦者の肩書き(著名人・業界権威)
- 他社との比較記事・レビューサイトへの掲載
- 登壇・講演歴・寄稿歴
- 提供プロセスの詳細開示
- 納品物のサンプル公開
- ブログ・note・SNSでの継続的な専門コンテンツ発信
- 書籍・電子書籍の出版
- セミナー・ウェビナーの開催実績
- 業界団体への所属
- 推薦し合えるパートナー・同業者からの言及
8. 競争優位性(Unfair Advantage)
技術や経験など、なぜ競合他社には同じことができないのかという、模倣困難な理由を説明するモジュール。比較検討を抑制し、自社が選ばれる必然性を作り出すことが目的です。
モジュール7までで、「ここは良さそうだ」 という認識は生まれています。しかし、見込み客はまだ「他にも似たようなところがあるのでは……?」と比較検討を考えます。モジュール8では、「なぜ他社には同じことができないのか?」 を示し、比較検討を封じる役割を担います。重要なのは「優れている点」 ではなく「模倣できない理由」 を語ることです。
以下は、競争優位性の記述例です。
- BtoB領域10年超の実務経験(SEO会社、SaaS事業会社、デジタルマーケティング支援会社)
- デジタルコンテンツ販売などインターネットビジネスの運営経験。商売人としての嗅覚
- 独自開発のフレームワーク群は、実務から逆算して体系化した独自資産。マーケティング理論のつぎはぎではなく、現場で検証・改善を重ねた実戦仕様
- 戦略設計からメッセージング、コピーライティング、ワイヤーフレーム設計までを一気通貫で行える越境的スキルセット。戦略コンサルタントにもコピーライターにも、この全工程を跨げるポジションは稀少
9. 摩擦解除(Friction Removal)
価格やリスクなど、見込み客の意思決定を止めている障壁を特定し、一つずつ取り除くモジュールです。買わない理由が潰されることで、見込み客は、行動への心理的・物理的な摩擦が排除された状態に変わります。
以下は、摩擦解除の記述例です。
- 追加請求不安:見積りなしの一律パッケージ価格。追加費用の請求なし
- 金銭的リスク:全額返金保証あり。金銭的リスクをゼロにする
- 稼働工数:お客様にお願いするのは情報提供と成果物の確認程度
- 品質不安:問い合わせ時に納品物のサンプルを送付。事前に品質イメージがわかる
- 修正不安:修正回数に制限なし
- 長期化不安:素材受領後2〜6週間。短期間スプリントで一気に走り切る
よくある摩擦と、その解除例もまとめました。
| 摩擦 | 解除例 |
|---|---|
| 追加費用が発生するのでは? | 見積りなしの一律パッケージ価格を提示し、追加費用の請求を行わないことで解消する。 |
| 期待した成果が成果が得られなかったら? | 30日間の全額返金保証を設けることで、金銭的リスクをゼロにする。 |
| こちらの稼働工数を大きく取られないか? | 顧客側の作業を情報提供と成果物の確認程度とすることで、本業を圧迫する不安を払拭する。 |
| やり取りが面倒になるのでは? | 進行フロー・コミュニケーション方法を事前に明示し、手間がかからないことを理解させる。 |
| 修正回数に制限があるのでは? | 修正対応を無制限とすることで、妥協せず純粋に品質だけを追求できる状態にする。 |
| 時間がかかるのではないか? | 2~4週間という短期間のスプリントで走り切ることで、PJ期間の長期化という懸念を払しょくする。 |
| 他と比べて高いのでは? | なぜその価格なのかの根拠や、導入後のROIを示し、投資としての妥当性を証明する。 |
| 今じゃなくてもいいのでは? | 先延ばしにすることで生じる時間的・金銭的・競合劣位的なリスクを提示する。 |
| 担当者と相性が合わなかったら…… | 実績・人柄・コミュニケーションスタイルを事前に開示して、安心してもらう。 |
| 自分のビジネスに合うかわからない…… | 対象顧客(こんな方におすすめ)・対象外顧客(こんな方は向いていない)を明示する。 |
| いきなり問い合わせはハードルが高い…… | サービス資料請求や無料相談など、比較的ハードルの低い行動導線(CTA)を用意する。 |
納品物のイメージ
ビジネス・ロジック・ストラクチャーに基づいた、「売れる構造」 の設計図。Googleスライドで共有します。

納品物のサンプルを全て確認したい場合は、お問い合わせ・資料DLのページからご請求ください。
よくある質問
- ビジネス・ロジック・ストラクチャーは、どんな業種・業態に向いていますか?
コンサルティングやWebマーケティング支援、Web制作、研修・教育、フリーランス(デザイナー・コピーライター・マーケター等)といった、価値が見えづらいBtoB系の無形商材と特に相性が良いです。規模感的には、知名度や実績の多寡で大手プレイヤーに敵わないスモールBtoB、一人起業家、フリーランス向け。そうした方々にこそ、武器としてのビジネス・ロジックが必要です。
- 9つのモジュール順にコピーを書いていくのですか?
いいえ。ビジネス・ロジック・ストラクチャーは「書く順番」 のテンプレートではありません。顧客視点の課題解決ストーリー(ビジネス・ロジック)を形成し、商品・サービスの価値を見える化するために必須の要素を、網羅的に構築するための設計図です。実際のコピーの流れ・配置は、必ずしも9つのモジュール順にする必要はありません。
- モジュール01の知見(Insights)とは何ですか?
知見とは、自社ならではの市場に対する見解を指します。例えば、「多くの企業のWebサイトは高額な制作費をかけて作られるものの、大した成果を生んでいない。それは多くの場合、戦略の不在でも、デザインの瑕疵でもない。単純に、使っている言葉(コピー)の質に問題がある」 というのが知見です。「〇〇〇〇〇〇という問題の根本原因は実は〇〇〇〇〇〇である」 という記述テンプレが使いやすいです。
- よく使われるPASONAの法則とは何がどう違うのですか?
PASONAの法則が「コピーの順番を決める型」 であるのに対し、ビジネス・ロジック・ストラクチャーは「ビジネス・ロジックを抽出する問いの設計図」 である点が決定的に違います。PASONAは「何を、どういう順番で言えば、人は動く」 という感情操作の側面が強いですが、低リテラシー層にしか通用しないのが実際です。BLSは顧客視点の課題解決ストーリー(ビジネス・ロジック)を事実とロジックで形成するため、強度が違います。
- 9つのモジュールは、すべて必須ですか?
必ずしも必須ではありません。例えば、自身の課題とそれを解決する手段を既に認識している、超顕在層向けのコピーであれば、モジュール01~03におけるセットアップ作業は不要です。モジュール05(独自の命名)も、場合によっては難しいケースもあるでしょう。モジュール07(実証)が用意できないケースもあるかもしれません。そこはお客様と相談しながら、柔軟に進めます。ただ大抵の場合、9つのモジュールを網羅したほうがコピーの強度は上がります。