独自のコピー構築メソッド

ビジネス・ロジック・ストラクチャー

事実とロジックを積み上げ、売れる構造を言語化する独自のコピー構築メソッド「ビジネス・ロジック・ストラクチャー(BLS)」 を開発しました。9つのモジュールに沿って情報を組み立てることで、顧客視点の課題解決ストーリーが形成され、商品・サービスの価値が見える化されます。

ビジネス・ロジック・ストラクチャーは、コンサルティングやWebマーケティング支援、Web制作、SaaS、研修・教育、各種代行、専門職(デザイナー・コピーライター・マーケター等)といった、価値が見えづらいBtoBの無形商材と特に相性が良いです。

  • なぜ必要かが分かりづらい
  • どんな便益があるか理解できない
  • プロセスが見えづらい

といった問題を、ビジネス・ロジック・ストラクチャーは解決します。9つのモジュールに沿って情報を組み立てることで、顧客視点の課題解決ストーリー(ビジネス・ロジック)が形成され、商品・サービスの価値が見える化され、競合と比較されても選ばれやすくなります。

ビジネス・ロジック・ストラクチャー

9つのモジュールの詳細

以下は、ビジネス・ロジック・ストラクチャーを構成する9つのモジュールです。

それぞれのモジュールについて、詳細を解説します。

1. 市場に対する知見(Insights)

いま市場や業界で起きている問題は何か? をまず定義します。問題を売り込むことで、それを解決できる商品・サービスの知覚価値が上がるため、重要な工程です。ポイントは、単に問題を列挙するのではなく、知見(Insights = インサイト)を提示することです。

例えば、

こんなお悩みありませんか?

  • ツールを導入してはみたものの、経営課題の解決に繋がっていない
  • 社内にITやデジタル領域に精通した人材がおらず、企画・立案が進まない
  • 営陣と現場の温度差が激しく、会社全体の足並みが揃わない

これらは単なる問題の列挙です。知見ではありません。見込み客は「そうそう」 と共感はするかもしれませんが、「え、そうなのか?」 という驚きには至らない。

知見とは、自社ならではの、市場に対する見解です。例えば、

DX推進室の設置や高額なSaaSを複数導入したものの、現場の生産性が上がらず、投資対効果(ROI)が全く見えない。これは「DX=ITツールの導入」 という致命的な誤認に起因する。旧態依然とした非効率な業務プロセスをそのままに、表面上の作業だけをデジタル化しようとしていることが、問題の根本原因である。紙の稟議書をワークフローシステムに置き換えただけで、無駄に多い承認ステップや形骸化した確認作業は残存している。結果として、現場には新しいツールの入力作業という、新たな手間だけが追加され、反発を生んでいる。

これが知見です。

問題の列挙は、特別な知見が必要ないため、競合他社でも挙げることができます。差別化された提言にならないのです。だからこそ、「こんなお悩みありませんか?」 という定型文ではなく、市場に対する知見から始めることをおすすめします。記述テンプレとしては、以下が汎用的に使えます。

市場で起きている〇〇〇〇〇〇や〇〇〇〇〇〇といった問題。その根本原因は〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇である。

問題を取り上げるだけでなく、その根本原因まで踏み込んで提示する。それで初めて知見として機能します。

2. 既存解決策の限界(Conventional Limit)

競合他社や現状維持といった今ある選択肢では、問題を解決できない理由を示すモジュールです。既存解決策の構造的欠陥の指摘により、見込み客は「今のやり方を続けても解決しない」 と理解し、新しいアプローチを求める心理状態になります。

以下は、既存解決策の限界の記述例です。

  • SaaSベンダーは、自社ツールの標準機能に業務を無理やり合わせることを強いるか、高額なカスタマイズを要求するため、現場の運用と乖離する。
  • 従来型のSIerは、顧客に言われた通りの要件定義を行い、既存の業務フローをそのままシステム化してしまう。これは「無駄な業務の高速化」 であり、技術的負債を増やすだけである。
  • 戦略系コンサルティング会社は、抽象的で美しいDXビジョンは描くものの、現場の泥臭いシステム実装や、従業員の運用定着までは伴走できない。

    → 共通して欠けているのは、デジタルを前提として、業務プロセスそのものを「引き算(ゼロベースで再構築)」する視点である。

なお、ビジネス・ロジック・ストラクチャーの各項目は、このような箇条書きベースで構いません。原稿作成のフレームワークではなく、あくまで、ビジネス・ロジックを構造化・言語化することが目的だからです。

3. 解決原理(Core Logic)

問題を表層ではなく根底から解消するための、従来とは異なる新しい解決原理(ユニーク・メカニズム)を提示します。

以下は、解決原理の記述例です。

システムを導入する前に、まずは不要な業務や承認フローを徹底的に削ぎ落とす「ビジネスプロセスの再設計(BPR)」 を先行させる。巨大で鈍重なシステムを構築するのではなく、業務を極限までシンプルにした上で、現場が直感的に使える最小限のシステム(SaaSの組み合わせ+API連携等)をアジャイルに構築し、データの一元化を図る。

モジュール1「市場に対する知見」 、モジュール2「既存解決策の限界」 を踏まえたうえで、モジュール3「解決原理」 で、これまでとは異なる解決原理を提示することで、見込み客の中に新しい基準が形成されます。つまり、「〇〇〇を解決するには、〇〇〇〇〇〇が必要だ」 という意思決定の基準です。

見込み客の意思決定の基準、評価軸を、自社優位に書き換えることが、モジュール3「解決原理」 の本質です。

4. 独自の命名(Unique Naming)

提示した解決原理(ユニーク・メカニズム)に対して、固有名称を与えて、知的な権威付けと記憶定着を図ります。

独自手法のネーミングは、海外(特に英語圏)では盛んに行われている手法です。Conversion Copywriting(Joanna Wiebe)、StoryBrand / BrandScript(Donald Miller)、Blue Ocean Strategy(W・チャン・キム)など。概念に名前をつけた瞬間に、その人が「その概念の発明者」 として認識される。名前がつくことで概念がパッケージ化されて広まりやすくなり、広まるほど発明者の権威が高まる、という好循環が生まれる。

日本では先鋭的な事業者(例えばベイジのCCPCCと呼ばれる戦略フレームワーク等)が一部、このような戦略を採っていますが、全体的には浸透しておらず、「なんとなく良さそうなことを言っている」 で止まってしまうケースが多い気がします。

解決原理に名前がなければ、見込み客の記憶には残りません。固有の名称を与えることで、概念として記憶に定着し、「あの手法」 ではなく、例えば私の例で言えば、「ビジネス・ロジック・ストラクチャー」 として認識されるようになります。

ビジネス・ロジック・ストラクチャー(Business Logic Structure、略:BLS)

このような独自の命名があることで、他のコピーライティング・サービスとの明確な差別化が生まれます。「なんとなく丁寧そう」 ではなく、「BLSというメソッドで設計している」 という具体性が、知的な権威付けになるのです。

5. 商品価値(Core Benefit)

商品・サービスが見込み客にもたらす便益を、最大3つに絞って提示します。機能の羅列ではなく、課題解決のストーリーで記述することがポイントです。導入後にビジネスがどう変わるかが、見込み客に伝わりやすくなります。

以下は、商品価値の記述例です。

IT投資コストの劇的な削減:
不要な業務をシステム化しないため、大規模なスクラッチ開発や無駄なSaaSライセンス費用、過剰なカスタマイズ費用を数百万〜数千万円単位で削減できる。

現場の心理的コストの最小化と定着化:
業務自体がシンプルになるため、新しいシステムに対する現場の学習コスト(マニュアル読解等の負担)が極小化され、圧倒的なスピードで運用が定着する。

データ駆動型経営の実現:
各部門で分断されていたデータがAPI連携によってシームレスに統合されるため、経営陣はリアルタイムな事実データに基づいた迅速な意思決定が可能になる。

商品価値は、最大3つに絞ることを推奨します。多すぎると見込み客の記憶に残らず、優先度も伝わらないからです。

6. 再現性(Systemized Process)

成果が担当者の経験や勘といった属人的なものではなく、体系化されたプロセスによって生まれることを示します。プロセスの属人性や不透明性を徹底的に打ち消すことが重要です。

以下は、再現性の記述例です。

  • 無駄な作業を定量的に可視化する「業務負債棚卸しマトリクス」
  • システム間のデータ分断を防ぐ「標準API連携アーキテクチャ設計書」

    → 開発者の技術力やコンサルタントのセンスに依存せず、事業成長に直結するシステムをシステマチックに再現可能

なお、ここでの再現性とは、成果が100%担保されるという意味ではありません(そんなことは不可能です)。あくまで、プロセスが体系化されていて、属人性を排した標準化された業務フローが存在する、ということを示せれば十分です。以下はその一例です。

再現性の一例
  • 制作・提供フローが工程単位で明文化されている
  • 各工程に担当者・期間・成果物が紐づいている
  • チェックリストやマイルストーンが存在する
  • 独自のフレームワークや分析手法が定義・命名されている
  • 標準化されたテンプレートやシートを使って作業している
  • 使用するツールや手順が事前に開示されている
  • 納品物の形式・フォーマットが事前に定義されている
  • ヒアリング項目が標準化されている
  • マニュアル・ドキュメントが整備されている
  • 担当者が変わっても品質が変わらない構造になっている

7. 実証(Proof of Results)

これまで積み上げたロジックを、数値データや実績、顧客の声などの事実で裏付けます。客観的な事実によって、見込み客の抱く「理屈はわかった。けど、本当なのか?」 という疑念を打ち消すことが目的です。

実証の素材には、以下のようなものが使えます。

実証の素材
  • 支援実績数・クライアント数・稼働年数
  • 対応した業種・業界の幅
  • リピート率・継続率
  • お客様の声
  • 推薦文・推薦者の肩書き(著名人・業界権威)
  • 他社との比較記事・レビューサイトへの掲載
  • 登壇・講演歴・寄稿歴
  • 提供プロセスの詳細開示
  • 納品物のサンプル公開
  • ブログ・note・SNSでの継続的な専門コンテンツ発信
  • 書籍・電子書籍の出版
  • セミナー・ウェビナーの開催実績
  • 業界団体への所属
  • 推薦し合えるパートナー・同業者からの言及

8. 競争優位性(Unfair Advantage)

技術や経験など、なぜ競合他社には同じことができないのかという、模倣困難な理由を説明するモジュール。比較検討を抑制し、自社が選ばれる必然性を作り出すことが目的です。

モジュール7までで、「ここは良さそうだ」 という認識は生まれています。しかし、見込み客はまだ「他にも似たようなところがあるのでは……?」と比較検討を考えます。モジュール8では、「なぜ他社には同じことができないのか?」 を示し、比較検討を封じる役割を担います。重要なのは「優れている点」 ではなく「模倣できない理由」 を語ることです。

以下は、競争優位性の記述例です。

  • プロジェクトを主導するのは、単なるITコンサルタントではなく、事業会社で実際にDX推進を担い、失敗と成功を経験してきた「元CIO/CDO層」 と、最新のクラウド技術に精通した「フルスタックエンジニア」 のハイブリッドチーム。
  • 経営層と事業戦略の視点で対等に議論できるだけでなく、その戦略を自らの手でコードに落とし込み、複数システムを連携させる「泥臭い実装力」 までを一気通貫で提供できる。
  • 絵に描いた餅で終わらせないこの実行力は、コンサルと開発が分断されている他社には物理的に模倣できない。

9. 摩擦解除(Friction Removal)

価格やリスクなど、見込み客の意思決定を止めている障壁を特定し、一つずつ取り除くモジュールです。買わない理由が潰されることで、見込み客は、行動への心理的・物理的な摩擦が排除された状態に変わります。

以下は、摩擦解除の記述例です。

  • 「要件定義が終わるまで完成形が見えず、炎上しやすい」 というシステム開発特有の不安に対し、2週間単位で動くものを見せながら軌道修正を行うアジャイル(準委任)型のスモールスタートを採用。
  • 初回限定で、現在の業務フローに潜む無駄を洗い出す「既存業務プロセス・可視化診断(90分)」 を実施。システムを入れる前に削るべき業務が明確になる。
  • 特定の高額な製品に依存せず、汎用的な技術とオープンな標準規格を用いて構築するため、将来的な内製化や他社への引き継ぎが容易である。

よくある摩擦と、その解除例もまとめました。

よくある質問

ビジネス・ロジック・ストラクチャーは、どんな業種・業態に向いていますか?
9つのモジュール順にコピーを書いていくのですか?
モジュール01の知見(Insights)とは何ですか?
よく使われるPASONAの法則とは何がどう違うのですか?
9つのモジュールは、すべて必須ですか?

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